ネット印刷発注サービストップ > データ作成情報 > 画像の文字や図形
データ作成情報データ作成のコツと注意点を紹介いたしますデータ作成情報では、入稿されたデータのチェックや修正の経験を基に、データ作成の注意点やマメ知識を掲載していきます。何かお役に立てる情報があれば、どんどん利用してください。 画像データの文字や図形《ベクトルとビットマップについて》これまでに何度か、写真だけでなく、文字もふくめた版下全体をPhotoshopで作成し、1枚画像として入稿されるケースがありました。その際、「文字が粗く見える気がする」といった内容のご相談をいただいたことがあります。 ベクトルデータとビットマップデータ図形のデジタルデータには、ベクトルデータとビットマップデータがあります。ベクトルデータとは、「点」「線」「多角形」などの情報を座標値と属性情報で保持し表現するデータのことです。それに対しビットマップデータとは、格子状に配置しされた画素の集まりであり、各画素の位置情報は「列」「行」で表します。 ![]() ←左がベクトルデータ、右がビットマップデータのイメージ図です 拡大・縮小時のデータに対する影響ベクトルデータは、図形の開始点や終了点に関する「位置の情報」を持っています。例えば1辺1cmの正方形を2cmに拡大しても、データ内の情報は「1」が「2」に変更されるだけです。
左のような円を作成・拡大した時、ベクトルデータの場合輪郭のシャープさは失われませんが、ビットマップデータはドットの目が目立ってしまいます。
文字のビットマップ化テキストデータもベクトルデータと同様、文字の形、大きさなどを「情報」として持っています。IllustratorやWord上で文字のポイント数を上げても、品質に影響はありません。しかし、Photoshop上で入力された文字は、結局はビットマップデータ扱いとなります。
仕上がり時の解像度ベクトルデータ、テキストデータの印刷時の品質は、出力機(プリンタ出力の場合はプリンタ)の解像度に依存します。弊社の場合、ベクトルデータの解像度は2,400dpi相当となります。 画像データの段階で解像度を上げておけば、文字や図形の精細さも上がります。しかし、上記で説明した通り、ビットマップデータは、情報を「量」で保持するため、解像度に比例してデータ容量も重くなります。データのやりとりや各段階での出力処理を考慮すると、文字データに合わせて解像度を2,400dpiに合わせるのは現実的ではありません。 疑問点・不明点などございましたら、下記宛先にご連絡ください。 |