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データ作成情報では、入稿されたデータのチェックや修正の経験を基に、データ作成の注意点やマメ知識を掲載していきます。何かお役に立てる情報があれば、どんどん利用してください。

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ドキュメントサイズ、オブジェクトサイズの変更方法《ソフト別編》

DMはがきのデータ入稿なのに、いざ届いてみるとA4サイズで作成されている、というようなことがしばしばあります。お客様に確認してみると、そもそも「ドキュメントサイズの設定方法」をご存じでなく、初期設定のまま何となく作られたそうです。
また、データ制作に不慣れな方が作成されたデータには部品の不揃いがよく見受けられます。郵便枠など、確実に「○mm×○mm」で作っておくべき箇所が、明らかに目分量で作られていることもあります。これは、「オブジェクトのサイズを数値設定」する方法をご存じなかったようです。

と、いうことで今回はドキュメントサイズ、オブジェクトサイズの変更方法のご紹介です。

  • ●ドキュメントサイズの変更
  • ●オブジェクトサイズの変更

について基本的な方法をソフト別にご紹介します。Microsoft Officeのデータについてはデータ入稿用の基本設定の方法ですので、必ずしも通常の操作上でこうした方がよいということではありません。

※画像はWindows10、Office2019、AdobeCS6 のものです。
※ソフト又はOSのバージョンにより、メニューの名称などが若干異なる場合がございます。

Illustrator

ドキュメントサイズの変更

新規ファイル作成後、「ファイル」→「ドキュメント設定」をクリックした後の画面でサイズを変更できます。

Illustratorでドキュメント設定を開く

オブジェクトサイズの変更

「ウインドウ」→「変形」で数値入力が行えるダイアログが出現します。サイズ変更したいオブジェクトを選択後、ダイアログの「W」と「H」の値を入力するとサイズが変更できます。
オブジェクトの基準点は、初期設定では中央ですが、9箇所から選択することができます。
初期設定の座標の原点(x0、y0の位置)は左上です。

変形ウィンドウを表示させ、オブジェクトサイズを変更する

Indesign

ドキュメントサイズの変更

新規ドキュメント作成後、「ファイル」→「ドキュメント設定」をクリックした後の画面でサイズを変更できます。

Indesignでドキュメント設定を開く

オブジェクトサイズの変更

上部に格納されています。Illustratorと同じようにサイズ変更したいオブジェクトを選択後、「W」と「H」の値に変更したいサイズを入力します。

オブジェクトの基準点は、初期設定では左上ですが、9箇所から選択することができます。

初期設定の座標の原点(x0、y0の位置)は、Illustrator同様左上です。

Indesignでオブジェクトサイズを変更する

Photoshop

カンバスサイズの変更

「イメージ」→「カンバスサイズ」で、「変更後のファイルサイズ」の数値を入力します。このとき、配置している画像のサイズは変わりません。配置している画像そのもののサイズや解像度を変更したい場合は、「カンバスサイズ」ではなく「画像解像度」から設定します。

※印刷用データは350dpi推奨です。初期設定では72dpiになっていることが多いので、必ず解像度をご確認ください。

Photoshopでカンバスサイズを開く カンバスサイズからファイルの幅と高さを変更する

Word

ページサイズの変更

「レイアウト」タブの右下にある矢印をクリックした後の画面でサイズを変更できます。

Wordでページ設定を開く


コマンドが開いたら、用紙タブを選択して「サイズを指定」を選び、指定のサイズを入力してください。

ページ設定で用紙サイズを変更する

Powerpoint

スライドサイズの変更

「デザイン」→「スライドのサイズ」→「ユーザー設定のスライドのサイズ」をクリックした後の画面でサイズを変更できます。

Powerpointでユーザー設定のスライドサイズを開く

スライドのサイズ指定が「ワイド画面」になっているので、用途やサイズが決まっている場合は必ず最初にスライドのサイズを指定してください。あとで変更するとレイアウトが崩れてしまいます。

スライドのサイズ指定を変更する

Excel

印刷範囲の変更

基本的にExcelにはサイズの概念がないのですが、代わりに印刷範囲の設定はできます。【下図参照】
別の人が作られたエクセルデータを使うときは、印刷プレビューで設定を確認しておく事をお勧めします。

  1. 印刷範囲に含めたいセルを選択します。
    Excelで印刷したい範囲をドラッグして選択する
  2. 印刷範囲の設定をします。
    ページレイアウトの「印刷範囲の設定」をクリック
  3. 印刷プレビューで余白などを設定します。
    ページ設定で余白などを調整

近年はデジタル化が進み、誰でも手軽にデータが作成できる時代になりました。ソフトの操作性や機能もどんどん上がり、サイズを最初に決めなくても作業を進行できてしまい、せっかく「完全データ入稿」で注文を進めても追加料金が発生してしまう場合があります。データ作成に不安のある方にはご提案も行いますので、どうぞお気軽にご相談ください。

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