データ作成情報データ作成のコツと注意点を紹介いたします

データ作成情報では、入稿されたデータのチェックや修正の経験を基に、データ作成の注意点やマメ知識を掲載していきます。何かお役に立てる情報があれば、どんどん利用してください。


何枚かに分けてプリントアウトする方法《タイリングでプリントアウトする》

最近、Indesign、PDFの「タイリング」に関する質問をいただきました。

また、お客様の相談で意外と多いのが、「出力見本を付けたいんだけど、うちのプリンタがA4しか対応していなくて…」といった、プリントアウトの悩みです。

よく考えると、一般的な書類ならA4で十分であり、大きなポスターや垂れ幕などを一般の方がプリントする経験はあまりないと思います。

ポスター用のWordデータで「本当はA2で刷りたいんだけど、うちのプリンタが対応していないため、A4で作っています」といった相談もあります(この場合は自社でデータを拡大しています)

以下、「タイリング」など、分けてプリントする方法の注意点とポイントを紹介します。ご参考にどうぞ

※画像はWindowsXP、MacOSXのものです。

※ソフト又はOSのバージョンにより、メニューの名称などが若干異なる場合がございます。

Indesign(CS3)

プリント設定で「タイル」というチェックボックスがあるのでここを選ぶと、指定した用紙サイズで大きなサイズを複数出せます。重なりを少なくすることで枚数を減らすこともできます。 トンボなどをつける場合、その分出力サイズも増えますのでご注意ください。

自動

オーバーラップで重なり幅を調整できます。

自動設定画面

自動揃え

自動揃えにすると、用紙ギリギリにオーバーラップが自動で設定されます。

「オーバーラップ:3mm」の設定は無視されていますが、綺麗に収まっているので特に問題ないと思われます。

※自動設定されている値より大きい値を入力すると認識するみたいです。

自動揃え設定画面

手動

一部分だけプリントアウトしたい場合は、Indesignのドキュメント上で出したい部分の左上に座標を合わせ、「タイル」を「手動」にすると出せます。

手動設定画面

Illustrator(CS3)

複数の用紙で大きなサイズを出す場合、プリントメニューの「セットアップ」において設定します。

タイルの項目を「用紙サイズで区分ける」に設定し、重なりを調節します。なお、左にあるプレビュー画面の上にポインタを置くと、編集ツール(手のひらツール)に切り替わります。

印刷位置を手動で微調整することが、できるので数値では上手くいかなかった場合などにお試しください。

イラストレーター-タイリング設定画面

アートボード外に配置されているものも出力したいとき

書類サイズ(アートボード)の外に部品があって、そこも含めて出力したい場合もプリントメニューの「セットアップ」において設定します。

トリミングの項目を「アートワークのバウンディングボックス」を指定すると、アートボード外の部品なども出力できます。ちなみに、タイル設定と併用可能なので試してみてください。

アートワークのバウンティングボックス

Word(2003)

「印刷プレビュー」に画面を切り替えた後、「ページ設定(下図参照)」で余白設定や用紙のサイズ、向きを調整することができます。変更した内容は「印刷プレビュー」に反映されます。

word-ページ設定

Excel(2003)

「印刷プレビュー」に画面を切り替えた後、「ページ設定(下図参照)」で、余白設定や倍率、ヘッダー・フッターの設定を変更することができます。ページサイズの概念がないので、印刷の際にはご注意ください。

excel-ページ設定

PowerPoint(2000)

「印刷」メニュー内で用紙に合わせて拡大縮小の設定ができるほか、スライドに枠をつけて印刷できます。(下図参照)

PowerPointも、モニタ表示を基本として考えられたソフトですので、初期設定のサイズは規格と若干異なります。印刷用にデータをお作りになる場合はご注意ください。

powerpoint-印刷ダイアログ

弊社で拡大・縮小することを前提として入稿する場合

「プリンタで出せるサイズで作り、実際は大きなサイズで印刷したい」もしくは、「大きく作っておいて、小さいサイズで印刷」といった場合は、同じ比率の規格で作ることをお勧めします。A4ならA3、B5ならB4といった感じです。

A4をB4に、B4をA3に、といった指定になると、内容によっては一部レイアウトを変更(帯を伸ばす、写真を拡大など)しなければいけない可能性がありますのでご注意ください。

現在はWEBと印刷を同時に考えて作成する時代です。画面上で見えているもの(大きさ、バランス)を、印刷用にちょっと変更を加える、などということはナンセンスになってきています。サイズのことだけでなく、作られたものをできるだけ意図に沿うように提供したいと考えておりますので、ぜひご相談ください。

→印刷お役立ち情報まとめへ

疑問点・不明点などございましたら、下記宛先にご連絡ください。

メール、お電話、FAX、何でも結構ですので、よろしくお願い致します。

ページトップへ戻る