データ作成情報データ作成のコツと注意点を紹介いたします

データ作成情報では、入稿されたデータのチェックや修正の経験を基に、データ作成の注意点やマメ知識を掲載していきます。何かお役に立てる情報があれば、どんどん利用してください。


目に見えない、触れないデータ≪ロック、レイヤー≫

入稿データ上に問題があり、お客様のお手元で修正対応していただく際、「不要な部品?どこにありました?」

「直そうと思ったんですけど触れないんですよ」といったお返事をいただくことがあります。

担当の方がデータを作成されていない場合や、複数名で作成されているときによく発生します。

「目に見えないが存在している」、「触ることはできないが、明らかにある」といった部品に対してどう対処すべきか、また、事前に何を行うべきか、一例を紹介します。

※画像はWindowsXP、MacOS10.3.9のものです。
※ソフト又はOSのバージョンにより、メニューの名称などが若干異なる場合がございます。

見えない(モニタ上で視認できない)データとは

不可視(隠れた)レイヤー

IllustratorやIndesign、Photoshopなどにあるレイヤー機能は、レイヤー毎に「部品を隠す」ことができます。この隠されたレイヤーによって、不要な部品が残ったまま入稿されることがあります。混乱による万が一のトラブルを避けるためにも、事前に不要なデータは整理しておいてください。

特定スペース外への配置データ

これはIllustratorに多いケースです。ダミーとして作成した部品、念のために打っておいた文字などを、印刷領域外に配置したまま、未整理の状態で入稿されるケースがあります。

印刷領域から外れているデータでも、(未アウトラインなどの)作成上問題があれば、エラーの原因となります。

印刷面からかなり遠ざけて配置しているため、気付きにくいケースもありますのでご注意ください。

触れないデータ

オブジェクトやレイヤーのロック

例えば、Illustrator上で部品を全て選択し、一斉に文字をアウトラインするとき、ロックされている部品やレイヤーにはアウトラインは適用されません。アウトライン前には、必ず各レイヤーのロックを確認し、「全てのロックを解除」してください。

このロック機能は、Illustratorだけでなく、IndesignやQuarkXPressなどにも備わっています。思うようにデータが動かせない場合は、試しに解除してみると良いでしょう。

マスターページ

Indesignのマスターページ上で作成されたオブジェクトは、そのままだと、マスターページ以外からは、動かすことができません。「ページパレット」から「全てのページアイテムをオーバーライド」を選択すると、部品を動かせるようになります。

触れない(見えない)入稿データの危険性

要・必要の判断によるトラブル

例えば入稿データ上に、表示されていない不可視レイヤーがあった場合、「表示し忘れた」のか、「削除し忘れた」のか、判断に迷います。この判断を誤ってしまうと、完全にトラブルとなります。

勿論、事前に確認させていただきますが、ご注意ください。

無いはずの(画面では見えない)データがプリントされてしまう

Illustratorのレイヤーでは、「表示しないがプリントされる」「表示されるがプリントされない」といった設定もあります。この設定次第では、「出ないつもりが出てしまう」可能性は十分にあり得ます。

出力時にエラーが発生し、印刷できない

弊社環境において問題のあるフォントが、アウトラインされていないままロックされていると、エラートラブルにより印刷できない可能性があります。勿論、安全のためにあえて動かせないようにするケースもあります。ただ、万が一の対処法として、上記は役立つかと思います。

プチ情報

illustratorやPhotoshopなど、Adobeのソフトに関するFAQは、http://support.adobe.co.jp/faq/faq/tfaqindex.svに回答されています。まずはこちらで探してみるのもおすすめです。

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