データ作成情報データ作成のコツと注意点を紹介いたします

データ作成情報では、入稿されたデータのチェックや修正の経験を基に、データ作成の注意点やマメ知識を掲載していきます。何かお役に立てる情報があれば、どんどん利用してください。

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特色印刷について《microsoft officeデータ》

時々、WordやExcelデータの入稿で、特色1色印刷や、2色印刷を希望される方がいらっしゃいます。
「特色印刷」は、お客様と私共印刷会社の間で、ギャップが生じやすい最も典型的な例の一つだと思います。
特に、入稿データがWordやExcelだと複雑になってきます。

特色とは

通常、印刷で使用するCMYKの4つの色以外で特別に調合され、作成された色のことです。例として、金や銀などが挙げられます。

特色印刷とは

カラー印刷は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4つの色で構成されています。
CMYKで作成された印刷データは、出力・刷版工程で、上記4色の「版」となり、印刷されます。印刷業での「1色印刷」とは、この4色・4版のうち、1色・1版を使って印刷することです。一般的にモノクロ印刷とは、「K(黒)1色」のみの印刷のことを指します。
「特色印刷」とは、CMYK4版のうち1版のみを使用し、CMYK以外のインクで印刷することです。つまり、特色印刷は本来、「CMYKありき」なのです。

Officeデータの印刷

Word、Excelなどのビジネス系ソフトは、RGBカラーが主体となっています。原理上、RGBデータのままでは印刷できないので、弊社環境で色変換を行います。
これは、カラー、モノクロ、特色に関わらず必要ですが、「どの色で印刷するか」によって、対処法は若干異なります。特に特色印刷は、対応が複雑です。
※画像はWindowsXP、MacOSXのものです。
※ソフト又はOSのバージョンにより、メニューの名称などが若干異なる場合がございます。

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Office(Word、Excel、Powerpoint)データのカラー印刷

お客様作成データのカラー情報を基に、そのまま印刷用のカラーへ自動変換されます。変換時に色が若干変わってしまうことがあります。さらに、蛍光色は、自動変換すると確実に色味が違ってきます。これは色の性質上、やむを得ないことですので、ご了承ください。

(1)自動変換前 (2)自動変換後

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Office(Word、Excel、Powerpoint)データのモノクロ印刷

カラーのデータをモノクロ印刷

時々、モノクロ印刷用として入稿されたデータが、カラーで作成されているケースがあります。その場合、色のイメージはかなり変わってしまうのでご注意ください。特に赤やイエローなどの映える色は、モノクロに変換すると、思いのほか目立たなくなります。【下図参照】

参考1)上記のカラーパレットをモノクロ化したものです。黄色系の薄い色は、グレーではなく白に見えます。

参考2)目立つ赤は、モノクロに変換すると、黒ではなくグレーになります。

参考3)カラーだと華やかなイエローは、モノクロに変換すると、殆ど見えません。

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Office(Word、Excel、Powerpoint)データの特色印刷

必ず事前にご相談ください。 RGBデータを特色で印刷するには、複雑な手順を踏む必要があります。

特色1色の場合

下記のデータは、一見「水色1色」のデータに見えますが、Wordデータである以上、このままだと「カラー印刷」と同じ扱いになります。このデータを水色1色で印刷するためには、弊社でCYMK変換→1色データに変換→特色シミュレーションで確認という手順が必要となります。【下図参照】

  1. まず初めにRGBで作成されたデータをCMYKに変換します。
  2. 1色データ(仮にマゼンタ)に変換後、特色(DIC219)のシミュレーションを行い、確認します。

2色印刷の場合

2色印刷になると、更に複雑になります。同じ2色印刷でも、対応が容易なケースと、複雑なケースがあります。それは、レイアウトを見ないと判別が困難です。
Officeデータの2色印刷は、事前にご相談いただいた上、サンプルでも結構ですので、事前にデータをお送りいただくことをお勧め致します。

お客様のご予算、ご要望にお応えできるよう、弊社でもできる限りの対応をして行きたいと思っております。
勿論、品質面でもご期待を裏切ることのないよう、細心の注意を持って取り組んで行きます。
以上、ご考慮の上、事前のご相談とご確認をお願いできたらと思います。

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疑問点・不明点などございましたら、下記宛先にご連絡ください。
メール、お電話、FAX、何でも結構ですので、よろしくお願い致します。

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