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データ作成情報では、入稿されたデータのチェックや修正の経験を基に、データ作成の注意点やマメ知識を掲載していきます。何かお役に立てる情報があれば、どんどん利用してください。

Indesignのフレームの使い分け《キャプションとテキストの回り込み》

最近、Indesignの質問を良くいただきます。先日いただいたのは、以下の2点です。

  • キャプションの入れ方
  • 写真に対するテキスト回り込みの方法

お客様は、基調となる2段組みの縦書きテキストフレームを設定し、全てその中で作業を完了しようとしていたため、フレーム内に「本文」「キャプション」「写真」全てを挿入し、「キャプションが横組みにならない」「文字が写真に回り込まない」と苦戦されていたようです。

Indesignで作業をする場合、フレームを用途に応じ本文用、写真用、キャプション用と分別して作業するのが判りやすいと思います。
文字、罫線、写真、イラストなど、一つ一つが独立したアイテムとして配置できるからこそ、多種多様な表現ができるともいえますので、ボックスの使い分けが出来るようになることが上達への一番の近道かと思います。

以下、「フレームの使い分け《キャプション作成と回り込み》」の注意点とポイントを紹介します。ご参考にどうぞ

※画像はWindowsXPのものです。
※ソフト又はOSのバージョンにより、メニューの名称などが若干異なる場合がございます。

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はじめに

データを作る時(特にページ物)は、ドキュメントサイズを決定した上で、

  1. テキスト用のフレーム
  2. 写真用のフレーム
  3. キャプション用のフレーム

をあらかじめマスターで作成して、それをベースに作成していきます。
あらかじめ、フレーム調整(cs3のみ)、文字スタイル、段落スタイルなどを決定しておくと、新しいフレームを作成するごとに設定するよりも早いかと思います。

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回り込みの設定

写真のフレームに回り込みの設定を行うことは可能ですが、前述したようにテキストと写真とキャプションのフレームを分けて設定する手順を紹介します。

大雑把な手順としては、テキストをフレーム内へ入力し、写真を配置したい位置に回り込みを設定した空のフレームを作って文字を回り込みさせます。
さらに、先ほど作成した空のフレームの上に写真を配置して、キャプションを入力して完了です。

※「環境設定」→「組版」→「テキストの背面にあるオブジェクトを無視」にチェックを入れないと、キャプションを入力するフレームにも回り込みが適用されるのでチェックを入れてください。

回り込みの設定手順

  1. テキストをフレーム内へ入力します。
    ※テキストファイルがあるならば、(ファイルからの)流し込みでも問題ありません。
    テキストを入力します
  2. 写真を配置したい位置に回り込みを設定した空のフレームを作って文字を回り込みさせます。
    ※下図は回り込みを設定したフレームの色の加工しています。実際は色とは異なります。 回り込みを設定した空のフレームを用意します
  3. [2]で作成した空のフレームの上に写真を配置して、キャプションを入力して完成です。
    写真とキャプションを配置

[構造図]図で示すと以下のようになります。

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回り込みの設定(レイヤー編)

テキストの回り込みやキャプションの作成を、レイヤーの階層分けで解決するという手段もあります。
簡単に言えば、写真のレイヤーの上にキャプションのレイヤーを置くという方法です。[下図参照]

レイヤーで回り込みの設定

Illustratorを中心に作業される方は、レイヤーの使い方に慣れていますが、QuarkやIndesignを中心に作業を行っている方は、レイヤーパレット自体を出さずに作業している方もいらっしゃいます。
ページレイアウトソフトでは、複数ページにまたがると、同じ階層(レイヤー)で作業しているかどうかが分からなくなり使いずらい面もあるかと思います。
しかし、マスターページと組み合わせる事により部分変更・全体変更に柔軟に対応できるので、チャレンジしてみてはどうでしょうか?

Indesign、特にページ物は一番最初の設定が肝心なので、スタイルをうまく利用し、レイアウトを紙に書いて設定を記録しておくと共同作業にも丁度いいと思います。

疑問点・不明点などございましたら、下記宛先にご連絡ください。
メール、お電話、FAX、何でも結構ですので、よろしくお願い致します。

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