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カラーモード《RGBモード/CMYKモードの問題》

印刷用データにおける「RGBモード/CMYKモード」問題は、以前からの根強いテーマです。IllustratorやPhotoshopなど、CYMY対応ソフトのデータでも、RGBモードのまま入稿されるケースは未だに多くあります。掛け合わせの問題やカラーイメージのギャップは勿論ですが、それに加えアプリケーションソフトによってはモードの違いによって、作業結果が異なる事もあります。
ここでは、具体的な例にしぼって、RGBとCMYKの色に対する対策をまとめました。

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Office 系のソフトで使用するカラーパレットとCMYK変換

Office 系ビジネスソフト（Word、Excel、Powerpointなど）で使用できる色は、RGBモードのみです。印刷用のCMYKカラーにはソフトが対応していないため、Office 系データのカラーは、印刷時にかなりイメージが変わってしまうことがあります。
下図は、WordやExcel、Powerpointの機能に組み込まれているカラーパレットです。Office系データの着色は、このパレットを使用されることが多いのではないでしょうか（RGB数値入力での着色も可能ですが、事例としてはあまり見受けられません）。
ここではそのカラーパレットを使って、RGBカラーを単純にCMYKモードに切り替えたときのイメージを、表にまとめました。

上の表をご覧いただくと、青や蛍光色グリーン、ピンクなどの色変化が特に顕著なのが分かるかと思います。デフォルトでカラーパレットに登録されている色は、モニタ用カラー（光として認識するカラー）としてのベーシックな「原色」となるため、光独特の強発色な色が多く含まれています。この色は、インクで表現することは物理的に不可能です。
つまり、このカラーパレットでの着色は、印刷においては大雑把なカラーの指定にしかなり得ません。WordやPowerpointでは、IllustratorやIndesignなどのように、数値を基準とした厳密な印刷色の指定は難しいかと思います。上図パレットでの色変化をご参照いただき、大雑把なイメージを把握した上で、ご相談いただくのが安全かと思います。

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RGBグレーがCMYKの掛け合わせになる

一見同じ色に見えるのですが、黒やグレーも、RGBとCMYKでは全く異なる色です。
Illustratorデータの中に、黒である「RGB=0%」のデータと「CMY=0%」「K=100%」のデータが混在している場合、illustrator（9.0以上）はどちらかのモードに合わせようとします。
このため、カラーモードを変えながら二つを順番にクリックするか、あるいは二つある状態でカラーモードを変えると、色の数値が変わります。
最初にRGBで作成するデータの場合「選択→共通」で黒を「グレースケール／K=100%」に統一させておきます。
※Wordなどの場合、書式で色を「自動」に設定すると、PDFなどの黒はほぼ「グレースケール／K=100%（RGB、CMYKどちらの数値でもないもの）」の状態になっています。

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CMYKにすると消えるillustratorの効果フィルタ（アピアランス）

illustratorの効果フィルタ（アピアランス）の中には、書類がRGBモード限定で、さらにカラーがRGBモードでないと使用できない機能がいくつかあります。
こうした効果フィルタは、Indesignなどで出力時にCMYKに置き換えたり、または書類モードをCMYKにすると、消えてしまう場合があります【下図参照】。

RGBのみの効果を使用する場合、アピアランスの分割か、ラスタライズをした後にCMYKモードに変えてください
【下図参照】

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