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データ作成情報データ作成のコツと注意点を紹介いたしますデータ作成情報では、入稿されたデータのチェックや修正の経験を基に、データ作成の注意点やマメ知識を掲載していきます。何かお役に立てる情報があれば、どんどん利用してください。 完全データ作成のコツ《リンク編》弊社に限らずインターネットを介する印刷受注は、CDやデータ転送などの入稿が多くを占めますが、そこで頻繁に起こるのが「画像や部品の転送忘れやリンク切れ」です。 リンクとはIllustratorなどの版下データに、画像などの部品データを「配置」すると、ソフトは部品データの【情報(ファイル名など)】を版下データに記憶させます。これをリンクといいます。 リンク切れとはリンク(配置)後に、部品を移動させたり、ファイル名を変更すると、版下データに記憶された【情報】との不一致が発生し、「画像が見当たりません」といったメッセージが表示されます。これが「リンク切れ(外れ)」と呼ばれる現象です。リンクが切れた部品は、【情報】を読み取ることができないため、(化けたような状態になる場合もありますが)印刷されません。 リンク切れを起さないためにリンク切れ対策には、難しい操作は必要ありません。ちょっとしたコツと気配り、そして丁寧な作業を心がけることで、より安全にデータを入稿することが可能になります。 リンク切れ(外れ)の回避策(1)保存場所:フォルダ名最も確実なのは、作業時に、版下・部品データを、全て一つ(同階層)のフォルダ内に保存することです。入稿時、全データが入ったフォルダをそのままコピーすれば、リンクが外れることはありません。 複数の部品に同じ名前を付けて、フォルダで管理されている場合や、デジカメの撮影データ名(日付やシリアルのみ)をそのまま使われている場合もありますが、重複、混乱の恐れがあり、データの位置が適切な場所から外れてしまう可能性が大です。フォルダ名を「写真」「○○pイラスト」などわかりやすい名前にするだけで、かなり違うと思います【下図参照】。 ![]() リンク切れ(外れ)の回避策(2)ファイル名事前にファイル名のルール・パターンを決めておくのも大切です。 版下ソフトは、ファイル名で部品毎のリンク情報を管理します。もし部品の場所が入れ替わると、版下データはリンク切れを起すだけでなく、移動先によっては、重複する名前の違う部品を読み込んでしまいます。そうなると、完全に部品はすり替わってしまいます。ご注意ください。 また、Macintoshでは半角カナ、機種依存の省略文字、記号(/*+-%&)などをファイル名として使用できますが、印刷会社によっては出力エラーとなる可能性があります。 ![]() リンク切れ(外れ)の回避策(3)illustrator、Indesignなら「リンク情報」、Quarkなら「画像使用状況:詳細」で現在の配置ファイルの場所がわかります。例えば、別々のフォルダに分けられている同名の画像ファイルがあり、どちらにリンクしているかわからなくなった時などの確認にリンクパレットは役立ちます。 リンクの確認[Illustrator]ファイルの位置(赤丸箇所)で、リンクを確認します。この場合は、MacintoshHD内の環境パネルというフォルダ内の「P-清掃4.eps」にリンクしていることになります。 ![]() リンクの確認[Indesign]場所(赤丸箇所)で、リンクを確認します。この場合は、MacintoshHD内のISOというフォルダ内の「例.pdf」にリンクしていることになります。 ![]() リンクの確認[QuarkXPress]フルパス(赤丸箇所)で、リンクを確認します。この場合は、MacintoshHD内のデスクトップ上の色校画像データというフォルダ内の「1-2.eps」にリンクしていることになります。 ![]() [注意事項] 「リンク配置」と「埋め込み配置」についてAdobeサポートデータベースに詳細が記載されていますので下記のURLよりご参照ください。 リンク切れ(外れ)の回避策(4)IndesignやQuarkでデータを作成されている方は、データを一つの場所にまとめる便利な機能がありますので、こちらのご使用をお勧め致します。ただし、indesign上でillustratorファイルを配置している場合、そのillustrator内に配置されている画像データは収集しない場合がありますのでご注意ください。 パッケージ(Indesign)「ファイル→パッケージ」を選択し「続行」で進めていきます。下図(左)のような画面が出ますので、必要な箇所にチェックをいれます。保存後のファルダ内は、下図枠内のように整理されます。 ![]() 出力ファイルの収集(QuarkXPress)「ファイル→出力ファイルの収集」を選択するとすぐに収集を始めます。保存場所は、レポートと同じ場所になります。もし、リンクが外れていた場合はエラーメッセージが表示されます。 リスト管理ほとんどのお客様は一つのパソコンで作業されているでしょうから、フォルダ内をリスト表示(修正日など)させ、スクリーンショットを撮り、リストとして持っておくと良いでしょう。 【要注意】 疑問点・不明点などございましたら、下記宛先にご連絡ください。 |