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[特殊な印刷用紙について]

DMはがきを作る予定なのですが、普通のコート紙や上質紙ではなく、更紙のような、表面がざらっとした感じの用紙を使いたいと思っていますが、どうでしょうか?

更紙は一般的に薄手となり、 ある程度の厚さが必要なDMはがきには不向きです。厚手で風合のある用紙となると、特殊紙(ファンシーペーパー)となるのですが、以下の事項にご注意ください。

価格は通常の用紙より割高になります

単価の問題だけでなく、特殊な用紙は、まとめ購入が必要な物、用紙サイズのバリエーションが少ない物などあり、いずれもコストパフォーマンスに影響してまいります。

通常の用紙より納期が必要となります

特殊な用紙は仕入れに時間がかかるケースもあります。また、表面のざらついた紙は、コート紙と比べ、インクの乾きに時間がかかります。

スピーディーな告知が必要な場合、じっくりとこだわって内容をアピールしたい場合など、DMはがきの用途に応じて、用紙や刷り色も吟味されるのが賢明かと思います。ご相談ください。

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[紙の厚さ(カタログ)について]

中綴じの作品集を作りたいと思っています。品質を重視したいので、アートポスト200kg位の厚手の用紙を使いたいのですが…

冊子で特に気をつけるべきなのが「適切な用紙の厚さ」です。「厚手の用紙で立派な物にしたい」というのはご察し致しますが、むやみに厚くすると、以下のような弊害が生じます。

中綴じの膨らみ

「中綴じ」とは、見開き/二つ折りにしたページを、順々に重ね、真ん中を針金で留める製本です。重ねた用紙をまとめて二つに折ると、当然膨らみます。
この膨らみは、重ねる用紙が厚いほど、また枚数が多いほど顕著になります。膨らんだ物は仕上りの見栄えに支障があるだけでなく、外側と内側で用紙幅にズレがでてしまい、レイアウトに影響する可能性もあります。
また、あまり厚い用紙を重ねると、「折り」そのものが物理的に困難となります。

中綴じの折り目(背割れ)

例えば、画用紙のような厚紙を手で折ってみると、折り目がギザギザになってしまい、割れたようになります。このように、紙が厚くなると、折り目がシャープにならないことがあります。
その折り目の箇所にインクが乗っている場合(例えば表紙のバック全面に色が入っているなど)、折り目の部分のインクがパックリ割れてしまい、紙の地が出てしまうこともあります。これを背割れといい、決して綺麗な仕上りとはいえません。

無線綴じの接着

「折り」が発生しない、無線綴じの本文はどうでしょうか。
無線綴じは、本文の「背」の部分を糊で接着し、表紙で包む製本です。それぞれのページは、一辺の数mm部分についている糊でのみ繋がり、一冊の本という体裁を保っていることになります。用紙が薄目の場合は、しなやかで軽い分、糊の影響力が強く、剥がれにくいのですが、本文の用紙が厚いと、用紙がしなやかさを失うため、力が加わることによりページが剥がれやすくなります。1枚の紙としては丈夫ですが、本としては脆い仕上りになってしまいます。

弊社では、中綴じの場合、ページ数が少なくても135kg程度を推奨致しております。
無線綴じの本文は、アート紙で110kg程度、マット紙だともう1ランク薄い方が良いかと思われます。
上記はあくまで「スタンダードな基準値」ですので、基本的にはお客様のご要望にお応えしたいのですが、こだわりが逆効果にならないためにも、随時ご相談いただけたらと思います。

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[用紙の種類(DMはがき)]

年明けから春にかけて、DMはがきを作ろうと思っています。お勧めの紙はありますか?

基本的には、各方々の好みとなります。ただ、用途により向き、不向きはございますので、一例を紹介致します。

グロス(光沢)系:アートポスト、アイベストなど

光沢のあるグロス系の紙は、カラー印刷が映え、色が鮮やかに再現されます。また、他の用紙と比べてインクの乾きが比較的早く、弊社デジタル印刷にも適している用紙ですので、短納期希望の際はお勧めです。コストも比較的お手頃です。
ただし、表面が滑るため、鉛筆や水性ペンでの書き込みには不向きです。宛名を書かれる際には、書き込み方法を検討した方が良いかもしれません。
ボールペンなどで書く場合、ラベルで印字する場合は特に問題ありません。

マット(艶消し)系:サンマット、ロストンカラーなど

グロス系のような派手なカラーではなく、しっとりとした落ち着きのある色再現をお好みの方が、最近増えていらっしゃいます。そのような方には、マット系がお勧めです。
コスト的には、手頃なものから高めのものまで様々です。随時ご相談ください。
マット系は、特に「納期」にご注意ください。マット系は、グロス系と比較してインクが乾きにくい傾向にあるため、印刷時間に+2~3日余裕を見ていただくケースもございます。

ファンシー(特殊紙)系:Mr.Bm、ヴァンヌーヴォFなど(多数)

マット系で述べたようなメリット・デメリットが、更に顕著なのがファンシー系の用紙です。
それぞれの用紙に独特の色合い、風合いがあり、イメージにこだわりの方が使用されるケースもよく見られます。
非常におもしろい物ができあがりますが、基本的に、インクの乾きは遅く、短納期には不向きです。コストもグロス系の物より高価です。
もしご検討の際は、多少お時間に余裕を持って、「じっくりと」取り組まれることをお勧めいたします。

非塗工系:上質紙など

官製はがきのような紙を思い浮かべていただくのが、分かりやすいかと思います。
表面に塗工が施されていないため、印刷の美しさに関しては、上記にひけを取るというのが一般的な見方です。
ただし、「カラー品質」に重点を置かない物になると、上質紙のメリットである機能性が効果を発揮します。表面が滑らないので書き込み易く、光をあまり反射しないので文字も読みやすいため、アンケートはがきや挨拶状などには最適です。コストも安価です。

印刷機を日常稼働している者だけが分かる、メリット・デメリットもございます。事前のご相談が、ご要望通りの物を作るための近道かと思います。

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[低価格印刷について]

少しでもチラシを安く作りたいのですが、紙のランクを落としたら、印刷にどのような影響がありますか?

印刷物の料金は、様々な条件によって変動します。用紙を工夫、あるいは妥協することによって、料金は大きく変わる場合と、そうでない場合があります。
以下、一例を挙げてみましたので、ご参照頂けたらと思います。

少部数チラシの場合

例えば、1,000枚前後のA4チラシの場合、コート紙を上質紙に変えても、料金的には殆ど変わりません。
必要な用紙数が少ない分、単価の違いは総額には反映しにくく、少なくとも弊社では、「1番目に安い紙」と「2番目に安い紙」の価格差は、無いに等しいと言えます。
逆に、安いと思われている用紙[非塗工紙、中質紙、下質紙]は、インクの乾きが遅く、またカラーの再現性も劣るため、価格が変わらない上に、品質や納期に影響を及ぼす可能性も考えられます。
少部数の場合、各印刷会社様に、お勧めの「安くてお手頃な用紙」を訪ねるのが得策かと思います。

部数の多いチラシの場合

部数が多いと、上記のケースとは状況が変わってきます。
仮に、ノーマルな紙と安価な紙で、1枚あたり0.5円の価格差があると仮定します。1,000枚だと価格差は500円ですが、10,000枚だと5,000円、20,000枚だと10,000円の差が発生します。
実際の印刷はこのような単純計算ではなく、印刷や加工に備える予備の用紙も含まれますので、その価格差も加わります。部数が増えるほど、用紙の検討は価格に大きく影響すると言えるでしょう。

部数が多い場合は、紙質だけではなく、厚さも検討されてはいかがでしょうか。同じ紙質の場合、薄い方が安価です。また、紙の厚さによって、送料も変わってきます。送料は、発送先と重量によって異なるのですが、印刷物の重量は、サイズ、枚数、そして紙の厚さによって決まってきます。部数が多く、送料代も馬鹿にならない場合は、このような形でコストを節約できるケースもあります。

用紙に凝りたい場合

上記は、印刷用の一般用紙(コート紙、上質紙、マットコート、中質紙など)を使用する場合のケースです。
表面に色や模様、凹凸のある特殊紙などは、印刷の一般用紙とは単価が大きく異なり、少部数でも価格に大きく影響します。部数が多い場合は尚更です。
特殊紙をご要望の場合は、逆に、小部数の方が、金額への影響は抑えやすいかもしれません。

主にチラシについて申し上げましたが、DMはがきやカード、冊子類などの印刷物によってスタンダードな用紙は変わってくるかと思います。勿論用紙が変わると、価格に関するアドバイスも異なります。
お見積もりがご要望にそぐわない場合、あきらめずにご相談いただけたら、条件次第でご納得いただけるアドバイスを差し上げられる可能性もあります。是非ご相談ください。

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[印刷用紙の持ち込み]

印刷する用紙を持ち込んで、印刷してもらうことはできますか?

持ち込まれる用紙が、弊社の印刷環境に合うかどうか、事前に確認をとる必要があります。

用紙のサイズ

通常、弊社オフセット印刷では、大きめの用紙に印刷した後、仕上サイズに断裁します。仕上がりA4印刷の場合、用紙のサイズは、A4より一回り大きい方が無難です。
例外として、ジャストサイズの用紙に、そのまま印刷するケースもあります。名刺、封筒、はがきや年賀状などがそれにあたります。印刷は可能ですが、仕上がりの外側にあたる「余分」がないため、用紙の中に印字出来ない領域が発生します。それにより、レイアウトも幾らか制限されます。ご了承ください。

用紙の枚数

お客様のご要望にお応え出来る品質を再現するためには、ぶっつけ本番で印刷するのはリスクの高い行為となります。1,000枚のチラシを印刷するにあたり、1,000枚分ジャストしか購入しないといったケースは、まずありません。必ずテスト刷り用の用紙も併せて手配します。
用紙を持ち込まれる場合も、できるだけ「予備」を考慮していただけたらと思います。

紙質

ボール紙、和紙など、弊社の印刷機では対応困難な用紙もあります。

以上、条件の詳細により、お約束出来る範囲がそれぞれ異なってきます。出来る限り事前に、ご相談いただけたらと思います。

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[折りに対する用紙の向き・不向き]

三つ折りのリーフレットを作りたいのですが、どんな用紙がいいのか決めかねています。向き・不向きはあるのでしょうか?

基本的には、お客様の好みではありますが、一般的な「向き・不向き」はあります。
以下、例を挙げますので、参考にしていただけたらと思います。

「厚紙」は通常の折りには適さない

試しに、画用紙を手で二つに折っていただけたら分かりやすいかと思いますが、厚い紙は、そのままだと折り目が綺麗につかず、ひび割れのような状態になります。印刷面が折り目をまたぐ場合、最悪、折り目にあたるインクがはげてしまう可能性があります。
折りを入れる用紙の厚みは、あくまで目安ですが、135kgくらいまでが適切かと思います。

※厚紙に折りが必要な場合は、折り目の箇所に「筋」を入れておけば、綺麗に折ることができます。ご相談ください。

パンフレットとして店頭に置く場合

品質重視で考えるなら、用紙もある程度しっかりしたものを選びたいと、皆様お考えではないでしょうか。三つ折りの印刷物でも、パンフレットとして扱う場合、チラシよりやや厚めの紙を使用するケースはよくあります。ただ、以下のように封筒に入れる用途もあります。

DMとして封筒に入れる場合

郵便物は、重量によって料金が異なります。また、封筒の出し入れの際、嵩張ってしまうのも考えものです。DMとして封筒に封入する場合は、用紙はやや薄めのものを使用するのが一般的です。

最初に申し上げました通り、最終的にはお客様の好みが決め手となります。

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[書籍用紙について]

本を作ろうと思うのですが、用紙は上質紙で良いのでしょうか?書籍用紙という紙もよく耳にしますが、上質紙とどう違うのでしょうか?

「書籍用紙」は、白いというよりクリーム色っぽい色をしており、冊子の本文などでよく使われます。上質紙との違いとして下記のようなことがあります。

可読性

長時間文字を読み続けるということは、当然目を酷使します。目の疲労は、網膜が拾う光の量に比例します。
回りくどい言い方になりましたが、つまり光沢のあるものよりない物の方が、真っ白のものより若干くすんでいる方が、目に優しいということになります。

耐久性

チラシなどと異なり、長期間保管する可能性の強い本においては、重要な条件です。
ただし、上質紙が可読性や耐久性に関して致命的に劣っているという事ではありません。また、真白な地を好まれる方、写真の色がくすむのを好まれない方は、上質紙を選択するケースも数多くあります。

上記のような違いがありますが、最終的には、それぞれの好みということになります。

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[印刷物(インク)の乾燥について]

同じサイズ、枚数の印刷物でも、納期に違いは出てくるのしょうか?

印刷は、プリンタと異なり、「インクの乾燥時間」が必要になります。下記にて簡単な例を挙げます。

  • 印刷面の多いものは乾燥に時間がかかる。
  • コート紙より上質紙、マットコートの方がインクの乾きが遅い。

などがあります。
インクの乾燥は物理的なもので、この時間を短縮することはできません。確実な製品を提供する上でも、どうかご了承の上、事前に納期のご相談をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

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[色つき印刷用紙への印刷]

色つきの用紙に印刷したいのですが、注意すべきことなどはありますか?

色上質紙やタントなど、色のついた用紙に印刷すると、真っ白の用紙に比べて見映えもするので、モノクロパンフの表紙などに好んで使用されることも多いようです。印刷される色は、地の紙色に強く影響されます。以下、注意事項になります。

データ上の「白」は活きません

基本的に「白」とは「何もインクを乗せない」状態です。例えば青い用紙に印刷する場合、データ上での「白」は印刷では用紙の「青」になります。

印刷するとインクの色が変わります

真っ赤な用紙の上に青のインクを乗せると、紙色の影響を受け、濃い紫色になります。特色をご希望のときは、紙色との相性に注意する必要があります。
特色を使用される場合は、薄い色の用紙に同系色のインクを使用することをお勧め致します。
例)用紙:薄いピンク 特色:赤など
カラー印刷になると、色が受ける影響はもっと顕著です。特殊な効果を望まれるケースをのぞけば、色の強い用紙に対するカラー印刷は避けた方が良いでしょう。

用紙には、それぞれの用途に応じて向き・不向きがあります。事前にご相談いただけたら、お役に立てるようアドバイス、ご提案など致します。

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[用途に適した印刷用紙]

「印刷する用紙によって、お見積もり内容が変わる」とよく言われるのですが、具体的に何を選んで良いのか分からないのですが、教えて頂けませんか?

印刷用の用紙にはそれぞれ向き、不向きがあり、用途に応じて選ぶ必要があります。詳しいことはご相談ください。基礎知識として覚えておくと便利な一例を紹介します。

コート紙

光沢があるため色の見栄えは良く、よほど高価なものでない限り値段も手頃なため、チラシ・パンフ・DMなど広く使われます。
ただし、表面をコーティングしてあるため、上から文字が書きにくく、書き込みの必要なはがき・カードには適さない場合があります。

上質紙

はがきなど、上から文字を書くのには適しています。また値段が安いため、文字主体のモノクロ冊子などでよく使用します。
しかし、色が全体的に沈んでしまうため、フルカラー印刷、写真入り印刷などには適しているとはいえません。
上記は一例であり、始めに申し上げました通り、印刷会社に相談するのが一番です。相談の際に、

  • 製品の種類(チラシ、ポスター、冊子など)
  • 中身の内容(色数、写真の有無など)
  • 使用期間(製品をどこまで丈夫にするべきか)
  • 使用場所(屋外ポスターなどは耐光性を検討)

その他、ご要望があれば(値段、紙の色や重さ、光沢の有無など)、それを説明しておけば、よりスムーズに用紙も決定できると思います。

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[表紙に使用する紙について]

簡単な冊子を作ろうと思っています。表紙に使う用紙で、何かアドバイスはありますか?
カラー印刷かモノクロ印刷かは未だ決めていません。

サイズ、ページ数にもよりますが、冊子の表紙は「ある程度厚い用紙」が条件になってくるかと思います。
中身のページを保護する役割も果たしますので、私としては、ご質問いただいた際は180~200kg位の厚さをお勧めするケースが多いように思います。

紙質に関しては、表紙がカラー印刷かモノクロ印刷かによって、お勧めが異なります。
下記、一例となりますので、ご参照ください。

表紙:カラー印刷の場合

表紙がカラー印刷の場合は、「印刷の映える」用紙が良いでしょう。
グロス(光沢)系なら「アートポスト」「ミラーコート」、マット(艶消し)系なら、「サテン金藤」「サンマット」などございます。「紙の名前だけじゃどんな感じか分からない」とお思いの方は、ご相談いただけたら、弊社で見本を郵送することも可能です。

表紙:モノクロ印刷の場合

冊子によっては、表紙の印刷が「黒で、タイトルと著者のみ」のケースもあります。そういった場合は、表紙は色や紋様の付いた用紙(ファンシーペーパー)を使って、グレード感を出すケースも多くあります。
「レザック」「マーメイド」「OKミューズコットン」など、多種多様です。「色の付いた、安い用紙」をご要望の際は色上質はいかがでしょうか?特殊な紋様、風合いはありませんが、用紙は各色あり、しかも安価です。

こちらも同様、ご相談に応じて見本の郵送を検討致します。

※色付きの用紙にカラーで印刷すると、印刷イメージが変わってしまいます。ご注意ください。
折角の冊子作りでしたら、納得のいくいいものを作りましょう。事前のご相談は大歓迎です。

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[印刷用紙の厚さの単位について]

印刷用紙の厚さについて、何件か印刷会社に相談したのですが、同じ用紙のはずなのに、あるところでは44.5kgと言われ、別のところでは70kgと言われました。
これはどういうことでしょうか?

ご相談内容と数値から察するに、恐らく同じ用紙です。
これは、印刷業独特の「紙厚の単位」から発生する問題で、一般の方には分かりづらいかと思います。
印刷用紙の厚さは、一部を除き、概ね「kg」で表します。
例えば、「上質70kg」とは「1,000枚集めて70kgになる上質紙」という意味です。当然、重い方が厚くなります。

ここで問題なのは、
「じゃあ、何mm×何mmの用紙を1,000枚集めた重さなのか」
ということです。

印刷用の用紙は、「A4」「B5」といった規格サイズで仕入れるのではなく、もっと大きなサイズの用紙を仕入れ、印刷工程で断裁します。この仕入れる用紙のサイズが、上記の「何mm×何mm」に相当します。

仕入れる用紙の大きさには「A判」「菊判」「B判」「四六判」など、何種類かあります。
そのなかで、「どの大きさの用紙を仕入れるか」は、印刷物のサイズにより決定します。例えば、A4サイズの印刷物を作るときには、A判、菊判の用紙を仕入れた方がリーズナブルです。逆にB5サイズの印刷物なら四六判の方が安上がりとなります。

仕入れる用紙の大きさが違うと言うことは、物理的に同じ紙の厚さでも、「1,000枚集めた時の重さ」が異なるということです。
今回ご質問いただいた紙厚に関しては、恐らく「四六判で70kg」=「A判で44.5kg」ということだと思います。

非常に分かりづらく、大変恐縮です。上記の通り、単位の違いが混乱を招くケースも多くありますので、弊社HPを含め、お客様にお知らせする際は、全て「四六判で計算したとき」の単位を使用する、といった印刷会社様もあるようです。

弊社HPの料金表などにある用紙の紙厚単位は、全て「四六判で換算したとき」の表記となっております。

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[印刷用紙の名称が分からない時]

色の付いた用紙に、モノクロで印刷したいと思っていますが、用紙の名前がよくわかりません。
特にこだわりはないのですが、どのように発注したら良いでしょうか?

メールもしくはお電話で大凡のご要望を確認させていただいた上で、弊社より見本となる物をお送り致します。そちらをご覧になった上で、お決めください。
特に色付きの用紙に関しては、一度実物をご覧いただくことをお勧め致します。
色や質感は、メールやお電話で伝えることは難しく、思い違いの原因となりかねません。

質感の確認

色の付いた印刷用紙は数多くあり、それぞれ質感や紋様が異なります。
これは、一度手にとってご確認いただかないと、伝わらない部分です。
「特にこだわりはない、一番安い用紙で」というご要望でしたら、色上質をお勧め致します。
こちらは表面も平滑で、質感に特徴がないシンプルな用紙です。

紙厚の確認

これは、色つき用紙に限らず、全ての用紙に言えることですが、紙の厚さが気になる場合は、一度お手元でご覧いただいた方が良いでしょう。

色の確認

例えば色上質の場合、ピンク系統の色で「さくら」「コスモス」「もも」などがあります。
「ピンク色の用紙で」といったご要望だと、上記のどの用紙か、判断が困難です。
このように、同じ色系統で幾つか種類があり、選ぶ色によってイメージが変わることがありますので、用紙の色は実物でご確認いただいた方が確実です。

お届けする製品が、お客様のご要望と食い違うことのないよう、できる限りのケアをさせていただきたいと思っております。

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[マット紙と上質紙の違い]

マット紙は「光沢を抑える」といいますが、上質紙とどう違うんですか?
光沢のない印刷物を作りたいのですが、どちらを選べば良いですか?

マット紙にも色々ありますが、ここではマットコートの一種、シルバーダイヤで比較します。

シルバーダイヤ

艶を抑えるための表面塗工が施されています。
コート紙と違い、白色面(インクがのっていない部分)の光沢がありません。
しかし、印刷面自体は鮮やかに表現されます。

上質紙

表面塗工が全くされていません。
表面に光沢が無いうえ、印刷の色も沈んだ感じになります。

「どちらを選ぶか」に関しては、各方々の好み次第でしょう。
私自身としては、カラー印刷の場合、上質紙よりマット紙をお勧め致してますが、上質紙の沈んだ色合いを希望される方もいらっしゃいます。(現実に幾つか事例があります)
一番良いのは、上質紙とマット紙、それぞれカラーの印刷物を見比べることだと思います。
弊社より、サンプルとして印刷物を郵送することもできますので、ご相談ください。

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[防水性、耐水性のある用紙]

今作っている印刷物ですが、屋外に長期間貼り出す必要があります。
雨にさらされるのが最も心配なのですが、防水・耐水に関するアドバイスをください。

水に強い素材を使えば、耐水性のある印刷物を作ることは可能です。
印刷物の種類や用途により、提案できる素材、印刷方法は異なります。
以下、ご参照ください。

少部数、大判サイズ…布地・合成紙プリント(インクジェット出力)

【用途:屋外ポスター、横断幕、懸垂幕、タペストリーなど】

インクジェットプリンタなら、大判サイズ1枚につき数千円で布地・合成紙プリントができます。
(価格は使用する生地によって異なります)
元来屋外展示を想定した素材、印字方法なので、耐水性は抜群です。
ただし、インクジェット出力は、部数が多いと高額になります。ある程度部数が多い物は「ユポ紙」への印刷をお勧め致します。

A1サイズ以下で部数が多い物…ユポ紙印刷(オフセット)

【用途:選挙ポスター、その他屋外掲示用印刷物】

ユポ紙とは、合成紙の一種。通常の印刷より水に強いのが特長です。
部数が少ないと割高ですが、選挙ポスターのように数百部~数千部を印刷する場合はお勧めです。
その他、花壇の前に立てる注意書きの印刷などの事例もあります。

インクジェットとユポ、どちらが適しているかは、サイズや部数などの諸条件により異なります。
ご要望の詳細をお聞かせください。都度適した方法を提案致します。

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[コート紙とマット紙の違い]

写真作品集を作ろうと思うのですが、用紙をコート系にするか、マット系にするかで悩んでいます。
どちらがお勧めでしょうか?

「作品」の内容にもよりますが、写真の品質にこだわりをお持ちでしたら、アート、コート系用紙をお勧め致します。
柔らかいタッチのイラスト集や絵本でしたら、逆にマット系の方が「味」が出るかと思います。
以下、ご参照ください。

一般的な違い

アート紙コート紙:派手で鮮やかな色・質感

マット紙:シックで落ち着いた色・質感

というのが一般的ですが、もっと専門的な意味での違いがあります。

対応している線数の違い

線数とは、印刷の「網」の細かさを表す単位です。
この数値が高い程、滑らかでクオリティの高い印刷となります。

従来、印刷線数は「175線」が一般的でしたが、現在では、より高品質な「高精細印刷」という印刷方法もあり、弊社の「高精細印刷」は「350線相当」になります。
この「高精細印刷」に対応しているのは、弊社では「アート紙・コート紙のみ」です。
マット系用紙は、アート紙・コート紙より紙の表面が粗いので、高精細の細かい印字に対応できないのです。

特に写真は、この「精細さ」がクオリティの決め手となります。
よって、写真集をご要望の場合、「高精細印刷」対応のアート紙がお勧めとなります。
手描きのイラストだと、描き手の「タッチ」が重要であり、「精細さ」はさほど品質に影響致しません。
絵本などでは、暖かみの伝わりやすいマット系の用紙が好まれるようです。

最終的にはお客様の好みです。その手がかりとなる情報、アドバイスを、日々、発信致します。
ご質問は大歓迎です。ご相談ください。

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[市販の年賀状への全面印刷について]

市販の年賀状に全面印刷はできますか?

申し訳ございませんが、弊社では年賀状への全面印刷はできません。
用紙の端から、デジタル印刷の場合は5mm、オフセット印刷の場合は約10mmの余白が必要となります。

そもそも印刷は、セットした用紙に対し、紙面一杯に印刷することはできません。
用紙の端まで印刷するためには、実際のサイズより大きな用紙をセットし、印刷後、断裁して仕上げる必要があります。

年賀状のように、既製の用紙に刷り込む場合は、上記のような対応ができないため、どうしても印刷できない領域が発生致します。

印刷できない理由

  • デジタル印刷…用紙の端から5mmは「印字領域外」となり、印刷できません。
  • オフセット印刷…用紙を印刷機に「くわえ」る必要があり、この「クワエ」と呼ばれる、幅約10mmの領域は、印刷できません。

その他、用紙の端まで印刷できないもの

年賀状の他、以下の製品も、用紙の端まで印刷できません。

  • はがき(官製はがき、既製の私製はがきなどを使用する場合)
  • 名刺(既製の名刺台紙を使用する場合)
  • 封筒(既製の封筒に刷り込む場合)
  • その他、賞状、証券用紙などに印刷する場合

ちなみに既製の用紙ではなく、印刷用の用紙を選定すれば、用紙の端まで印刷することができます。

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[用紙の厚さと背幅について]

冊子本文の紙質を、上質90kgからコート90kgに変更しようと思います。
ページ数は変わらず、紙厚も同じ90kgなので、背幅は変更無しで良いでしょうか?

同じ90kgでも、コートと上質では、実際の厚さは異なりますので場合によっては背幅の変更が必要です。紛らわしくて誠に恐縮ですが、ご了承ください。

そもそも、紙の厚さを表す「○kg」は、「1,000枚単位で○kgになる厚さ」という意味です。
例えば、四六判コート90kgは、「四六判で、1,000枚が90kgになるコート紙」のことです。

それが「何mm」になるかは、紙の密度で決まり、そして、紙の密度は、紙質によって異なるのです。

コート紙は、表面がコーティングされている分、上質紙と比べ、同じ厚さでも重くなります。
逆に言うと、同じ厚さなら、コート紙の方が薄くなるのです。

同kgの場合、一般的な紙厚

上質紙>マットコート>コート

上記、念頭に置いていただだけたら幸いです。

参照:上記例の紙厚

  • コート90kg…約0.09mm
  • 上質90kg…約0.12mm

今回のように、冊子の本文を上質からコートに変えると、背幅は薄くなります。
背幅の算出は弊社で承りますので、お気軽にご相談ください。

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[封筒に使用される用紙について]

封筒を作りたいのですが、どんな紙がありますか?

色々ありますが、幾つかスタンダードな物をご紹介致します。

クラフト紙(茶封筒)

包装紙などにも使われる、漂白されない紙。強度が強いのが特長。
最も一般的な、いわゆる「茶封筒」は、この紙にあたります。

ケント紙(白封筒)

元々は作画用の用紙ですが、強く、表面が滑らかなので、白封筒にも良く使われます。

大礼紙

和風の用紙で、表面に繊維の模様が施され、上品な仕上がりです。
お祝い事の招待状を送るときの封筒などによく使われます。

カラー封筒

色の付いた用紙を使った封筒。クラフト紙ベースの「カラー封筒」、上質紙ベースの「パステル封筒」などがあります。
パステル封筒の方が色は鮮やかですが、若干高価です。

封筒は、紙質以外にも、色々な種類があります。

  • 窓付き封筒…中の一部が見えるよう、窓が付いています。伝票の郵送などに便利です。
  • 透けない封筒…中身が透けないための工夫が施されています。重要書類の郵送に向いています。
  • テープスチック…封筒の口の部分にシールが付いています。封緘作業の手間が減ります。

用途によってお勧めの封筒は異なります。不明点はご相談ください。